骨端線とは?復活する方法があるのか、子供の成長に対する影響は?
骨端線とはどのような部分が知っていますか?
成長期の子供の骨にある重要な部位と言われていますが、骨端線の状態が子供の成長にどのような影響を与えるのでしょうか。
気になる骨端線の基本情報と、
閉鎖した骨端線を復活させることができるのかなど、骨端線に関する知っておくべき情報をまとめて紹介します。
お子様の身長を少しでも伸ばしたいのなら、骨端線の状態を確かめる方法なども知っておくと良いと思いますよ。
Contents
骨端線とは子供の骨にしかない成長板のような部分
子供の身長について真剣に考えるまで、
私も骨端線なんて言葉の意味は、あまり理解していませんでしたし、今でも全てを理解できているのかと言われれば自信がありません。
そんな私でもわかっていることは、
骨端線とは子供の身長が伸びる際に非常に大切になる部分で、年令とともに徐々にその幅が狭くなり、いずれ閉鎖してしまうということ。
骨端線が閉鎖してしまうことで、
子供の骨が伸びる仕組みがなくなり、身長を伸ばすことができなくなってしまうという事実です。
骨端線の閉鎖=成長期の終わり。
だからこそ、骨端線が残っている状態で、少しでも骨を伸ばす仕組みを作用させることが大切で、それが最終的に子供の身長を高くする方法だそうです。
なんかわかりにくいですね…(^_^;)
いろいろ調べて勉強してきましたし、お子様の身長を伸ばそうと考えているお母さんなら、知っておいた方が良いことなので、私がわかっていることを解説しますね。
骨端線の軟骨細胞の細胞分裂を活性化すると骨が伸びる
骨端線は完全に骨化した部分と、
まだ骨化していない子供の骨である軟骨細胞部分の境界線のことで、この軟骨細胞の細胞分裂を活性化することで、骨が伸びて身長が高くなります。
軟骨細胞の細胞分裂は骨端線の幅が狭くなると、
徐々に弱っていってしまいますので、骨端線が完全に閉鎖していない状態でも、幅が狭くなってしまうことで、骨の伸びが鈍化して身長が伸び悩むきっかけに。
細胞分裂を活性化させる方法は、
- 成長ホルモンの分泌量を増やす
- 運動で骨端線に刺激を与える
- 骨の成長に必要な栄養素を摂取する
この3つの方法を意識した生活習慣で過ごすことで、成長期までの骨の伸びを促進し、低身長のリスクを回避することができます。
それぞれどういう意味なのかを、わかりにくいかもしれませんが解説していきますね。
成長ホルモンと骨端線の関係性は?
成長期の子供の身長が急激に伸びるのが
成長ホルモンの影響だと言われていますが、成長ホルモンが骨端線で作用することで、細胞分裂を活性化して骨を伸ばす機能が作用します。
厳密な話をすると、
成長ホルモンが骨端線に直接作用するのではなく、脳下垂体で分泌された成長ホルモンが肝臓に到達することで、ソマトメジンCの分泌を促進します。
ソマトメジンCが骨の骨端線に到達することで、
それが骨端線の軟骨細胞部分での細胞分裂を活性化して、骨が伸びる勢いが高まるという仕組み。
成長ホルモンが分泌されなければ、ソマトメジンCを効率的に産生することができず、骨がスムーズに成長できないということ。
だからこそ、成長期の子供の身長を伸ばしたいのなら、少しでも質の良い成長ホルモンを大量に分泌することが必要なんです。
運動と骨端線の関係性は?
骨端線の細胞分裂の刺激になるのは、成長ホルモンだけではなく、運動による直接的な刺激も効果的に細胞分裂を促進します。
基本的に縦方向の刺激が良いとされますので、
ジャンプのような動きを行うと、骨端線での細胞分裂が活性化すると言われていますが、骨端線は同じ刺激だと反応が鈍り、徐々に刺激として感じなくなります。
ジャンプ=縄跳び
そう考えて単調な縄跳びを繰り返せば、骨端線の刺激になって骨が伸びて身長が伸びると考えている人もいますが、縄跳びだけでは身長は伸びません。
運動による刺激を与えたいのなら、
走る、急に止まる、ジャンプする、ダッシュする・・・というような様々な動きを組み合わせることが大切です。
この動きを積極的に行うスポーツが、バスケットボールやバレーボール。
バスケットボールやバレーボールが身長が伸びやすいと言われるのは、骨端線にとって良い刺激になる動きを組み合わせた運動だから。
あくまでもそういう傾向があるだけですので、
バスケットボールやバレーボールをすれば、必ず身長が高くなるということではありませんので、誤解しないようにしましょう。
ちなみに運動をすることでも、
成長ホルモンの分泌量が少し増えますので、身体を動かすことは身長を伸ばす意味では非常に大切な要素だと理解して良いと思います。
骨端線で骨の成長に必要な栄養素は?
骨端線の細胞分裂がどれだけ活性化されても、
骨を伸ばす際に必要になる栄養素が不足していれば、骨を作ることができずに身長を伸ばすことができません。
この部分を見落としがちなお母さんも多いのですが、やはり食事での栄養摂取は子供の成長に必要なことです。
骨端線で骨を伸ばす際に必要になる栄養素は、
タンパク質・カルシウム・マグネシウム・亜鉛・ビタミンD・ビタミンKという6種類。
これらをバランス良く摂取できていないと、
どれだけ成長ホルモンが分泌できても、運動で骨端線に刺激を与えても、骨を伸ばすことができずに、低身長で止まってしまいます。
基本的なことかもしれませんが、
骨の成長に必要な栄養素をしっかり摂取できていないことが原因で、身長が伸び悩んでいる子供も多いので、改めてここで覚えておいてください。
骨端線で骨が伸びる仕組みの詳細を解説すると・・・
なんとなく骨端線とは、骨が伸びる部分だということがイメージできたと思いますが、もう少し詳しく説明をすると、
骨端線で骨が伸びるために最も大切な栄養素はタンパク質。
カルシウムではないの?
と思っているお母さんも多いですが、タンパク質をしっかり摂取できていないと骨を伸ばすことができません。
食事で摂取したタンパク質は、体内に吸収される際にアミノ酸に分解されます。
アミノ酸を原料にして、ビタミンCを補酵素として体内でコラーゲンを合成し、そのコラーゲンが骨端線の軟骨細胞で重要な働きをします。
コラーゲンが骨端線の軟骨細胞部分で、
骨の骨格を形成して、そこにカルシウムやマグネシウムなどのミネラル類が付着することで、丈夫で健康な骨に成長。
タンパク質を摂取することで合成されたコラーゲンがなければ、骨を伸ばすことができません。
ちなみにコラーゲンを食べても、
体内に吸収される際に アミノ酸に分解されてしまいますので、効率よく骨を伸ばすことができるわけではありません。
子供にはタンパク質をしっかり食べさせることを意識してくださいね。
骨端線が閉じる年齢はほぼ決まっている
骨端線が閉鎖して骨を伸ばす仕組みが消え、
子供の身長の伸びがとまりますが、何歳になったら骨端線が閉鎖するのかはすでに統計データでわかっていること。
骨端線が閉鎖する平均年齢は、
- 男の子は17〜18歳
- 女の子は15〜16歳
この年齢でほとんどの子供の骨端線が閉鎖して、身長の伸びが止まってしまいます。
もしあなたがお子様の身長を伸ばしたいと思っても、骨端線の閉鎖後は伸ばすことができませんし、その前後も細胞分裂が活性化しにくく、伸びにくい状態だと理解してください。
ここで疑問に思うのが、
一度閉鎖した骨端線を復活させる方法があるのかという部分ですが、医学的にどうなのかを次で解説しますね。
閉鎖した骨端線を復活させる方法はあるのか?
骨端線の閉鎖=身長が止まるということなら、閉鎖した骨端線を復活させることができれば、再び身長を伸ばすことができるのではないか?
そう考える人もいますが、
医学的に考えると、現在の医療技術ではできませんし、将来的にも閉鎖した骨端線を復活させることはできないと考えられています。
なぜ閉鎖した骨端線が復活しないのか?
骨端線の閉鎖とは、軟骨細胞だった骨が完全に骨化すること。
一度完全に骨化した骨が再度軟骨細胞に戻るというのは、どう考えても難しいことだと思いませんか?
この現象を他の表現で行うとすれば、
焦げたパンを焼く前の生の状態に戻すことや、焼き魚を刺し身にするようなことをやりたいと言っているようなもの。
骨端線が閉鎖してしまってから騒ぐのではなく、
子供の身体に骨端線がしっかり残っている状態で、細胞分裂を活性化してしっかり伸ばしてあげることが大切なんです。
骨端線は骨なので外から確認することはできませんが、ある方法を使うと骨端線の状態を簡単に調べることができます。
骨端線を確かめる方法は骨のレントゲン撮影を行うこと
骨端線とは、大人の骨と未成熟な骨の境界線にある軟骨細胞部分のこと。
軟骨細胞は完全に骨化していませんので、
そこをレントゲン撮影をすると、黒く映ってどのくらい骨端線が残っているのかを可視化することができます。
骨の伸びしろとも言われていますので、
骨端線の状態をレントゲン写真で確かめることで、まだ身長が伸びる可能性があるのか?もう難しいのかを判断することができます。
骨端線の閉鎖時期には個人差がありますので、早熟型の子供は早く閉鎖し、晩成型の子供はゆっくり閉鎖します。
少しレアな話ですが、
20歳を過ぎても骨端線が残っている人もおり、毎年1〜2cmずつくらい身長が伸び続けるなんて人もいます。
そういったレアな人でも25歳頃までには完全に閉鎖してしまい、身長の伸びが止まります。
レントゲン撮影は整形外科や接骨院で簡単にできますので、そこで手の骨の状態をレントゲン撮影してもらえば、身長を伸ばすことができる可能性があるか判断できますよ。
骨端線は復活しないが骨年齢の上昇を緩やかにすることはできる
お子様の骨に骨端線が残っていることが確認できれば、少しでも細胞分裂に良いことを実践することも大切です。
細胞分裂が活性化するということは、
骨が効率的に伸びることですので、成長期が終わるまでの身長の伸びを最大化できるということ。
骨端線の閉鎖とは、骨年齢が上昇して大人の骨になるともいいますが、骨年齢の上昇を緩やかにすることはできます。
骨年齢が上昇するのは、性ホルモンの影響なので、性ホルモンの分泌量を少なくすることができれば、そこからの上昇速度を緩やかにすることが可能になるということ。
骨年齢の上昇を緩やかにする方法は、
睡眠ホルモンのメラトニンの分泌量を増やすこと。
メラトニンには睡眠を司る作用と、
性ホルモンの分泌量を抑制する作用があり、メラトニンの分泌量が増えると性ホルモンの分泌量が少なくなることがわかっています。
これが骨年齢の上昇を緩やかにして、骨を伸ばすことができる期間を伸ばす方法のひとつ。
メラトニンの分泌量を増やす方法は、
- 規則正しい睡眠習慣で過ごす
- 朝起きたら朝日を浴びる
- セロトニンの分泌量を増やす
どれもそこまで難しいことではありませんが、中学生や高校生で早寝早起きの生活習慣で過ごしている子供は少ないですよね。
お金をかけずにできる方法ですし、
医学的に復活させる方法がない骨端線の閉鎖を緩やかにする方法なので、できる限り生活に取り入れて欲しいことだと思います。
骨年齢が上昇して骨端線が閉鎖すれば、
二度と身長を伸ばすことができませんので、何が大事なのかを考えて生活習慣を変えるようにしましょう。
骨端線とは子供の成長に対する影響の記事まとめ
この記事では骨年齢の基本的な情報や、
閉鎖する時期、復活させる方法があるのかなど、子供の身長を伸ばしたいと考えるお母さが知っておくべき情報をまとめて紹介しました。
- 骨端線とは子供の骨にしかない成長板のような部分
- 骨端線の軟骨細胞の細胞分裂を活性化すると骨が伸びる
- 骨端線で骨が伸びる仕組みの詳細を解説すると・・・
- 骨端線が閉じる年齢はほぼ決まっている
- 閉鎖した骨端線を復活させる方法はあるのか?
- 骨端線を確かめる方法は骨のレントゲン撮影を行うこと
- 骨端線は復活しないが骨年齢の上昇を緩やかにすることはできる
もう一度だけ言いますが、
骨端線が閉鎖してしまえば身長を伸ばすことができなくなり、残った方法はイリザロフ手術やISKD手術などの非現実的な外科手術のみ。
コストも高く後遺症が残るリスクもある方法しかありません。
骨端線が残っている自然に骨を伸ばすことができるうちに、少しでも効率的に身長を伸ばす方法を実践して、将来的な低身長のリスクを回避しましょう。
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