過剰なストレスで成長ホルモンの分泌量が減少して身長が伸びない?
成長期の子供が過剰なストレス状態で過ごしていると、成長ホルモンの分泌量が減少して身長が伸びないと言われていますが本当なのでしょうか。
成長ホルモンが分泌される仕組みと
ストレスの関係性を解説することで、過剰なストレス状態が続くことでどのような悪影響があるのかを徹底解説。
子供の身長をしっかり伸ばしたいのなら、
成長期だけではなく、できるだけストレスを溜め過ぎない生活習慣や環境を用意してあげることが大切ですよ。
Contents
子供が感じるストレスの原因や現状は?
成長期だけではなく、
子供は様々な場面でストレスを感じがちですが、最も一般的なストレスは家庭内と学校や塾など家庭外のストレスでしょう。
家庭内のストレス要因としては、
- 親子関係がうまくいっていない
- 夫婦喧嘩が絶えない家庭
- 両親の片方が感情的になりやすい
- 両親が離婚した
- 引っ越しすることが多い
こういった家庭環境で過ごすと、
子供は家でリラックスできなかったり、親からの愛情を十分に受けることができずに、家庭内でストレスを溜めやすい傾向があります。
学校や塾などの家庭以外のストレス要因としては、
- クラス替えや新しいクラスに馴染めない
- 無理して友達に合わせている
- 友達が少なかったり、友達が増えない
- みんなの前で先生に怒られた
- いじめの対象になっている
こういった状況が続くことで、慢性的なストレス状態になり、心身ともに子供はダメージを蓄積してしまいます。
大人に比べるとストレス耐性も低く、
自分で環境を選べない部分も多いので、一度ストレス状態になってしまうと、簡単に抜け出すことができずに、どんどん深刻な状態になってしまうこともありますので注意が必要でしょう。
では実際にどのような影響が出るのか?
過剰なストレス状態で子供にどのような変化が起こるのか、成長ホルモンや身長との関係性がどうなのかを次の項目から解説していきます。
ストレス過多で自律神経のバランスが乱れ睡眠の質が低下する
慢性的なストレス状態やストレス過多の状態で過ごしていると、交感神経と副交感神経のバランス乱れ、自律神経のバランス崩れます。
交感神経は日中の活動に影響し、
副交感神経は身体を休ませる際に必要なものですので、そのバランスが乱れることで様々なデメリットが起こります。
ストレス過多の状態が続くこということは、
自律神経の方が優位に作用する時間が増えて、睡眠時に脳も身体もリラックスすることができなくなるということ。
寝ているはず(副交感神経が優位になるはず)なのに、寝ていても交感神経が優位になると、脳も身体も熟睡することができません。
成長ホルモンの分泌量やその質は、
就寝直後の3時間の睡眠の質の影響を受けますので、そのタイミングで熟睡できないことで、成長ホルモンの分泌量が減少し、身長の伸びに悪影響を与えます。
全くストレスなく過ごすことは大人でも難しいので、たまに寝付きが悪いレベルなら良いですが、その状態が毎日続くと身体の成長にとってはデメリットしかありません。
心身ともにリラックスして寝るためにも、
自律神経のバランスを整えて、良質な睡眠を毎日しっかり取ることが大切だということを理解しましょう。
ストレスホルモンのコルチゾールが成長ホルモンに悪影響を与える
人間がストレスを感じる状態が続くと、
その状態から心身を守るために、ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されます。
コルチゾールが分泌されることで、
様々なストレス状態に身体が反応できるようにするために、交換神経を刺激して体の緊張状態を維持。
コルチゾールの抗ストレス作用としては、
脈拍や血圧を上昇させたり、運動機能を増加させることで脳を覚醒状態にして、ストレスに向き合うことができるようにします。
他にも栄養素の代謝を促進したり、
脳や身体に必要なエネルギー産生を促進したり、免疫機能を抑制する作用も確認されており、人間が生きていく上で必要不可欠なホルモンだと考えられています。
重要なホルモンのコルチゾールですが、
適量が分泌されている状態なら、何ら問題はありませんが、過剰なストレス状態や慢性的なストレス状態が続くと、過剰分泌され悪影響を与える原因に。
過剰分泌されたコルチゾールが最も身長の伸びに与える悪影響が、成長ホルモンの分泌抑制効果を発揮するという部分。
身体を成長させることよりも、
ストレスに対応することを優先するために、成長ホルモンの分泌量を抑制し、まずは健康状態を維持することに力を注いでしまうんです。
成長期の子供にとって成長ホルモンの分泌量は、身長を伸ばすために非常に大切なので、それがしっかり分泌されなければ身長が伸び悩むのも当然でしょう。
過剰分泌されたコルチゾールは男性ホルモンの分泌量にも影響する
コルチゾールが過剰分泌されると、
成長ホルモンの分泌量を抑制するだけではなく、男性ホルモンの分泌量にも悪影響を与えます。
コルチゾールの分泌量に合わせて男性ホルモンの分泌が活性化され、男性ホルモンの分泌量が増えることで、ホルモンバランスの悪化や性成熟に悪影響を与えることに。
男性ホルモンの分泌量が増えることで、
男の子の場合は性成熟が促進され、成長期や思春期の到来時期が早くなったり、進行速度も早まることがわかっています。
女の子の場合も、
男性ホルモンの影響で成長期のホルモンバランスが乱れ、身体の成長や心のバランスにも悪影響を与えるきっかけになるでしょう。
性ホルモンの増加は、
男の子も女の子もメリットは一切ありませんので、コルチゾールの過剰分泌による男性ホルモンの分泌増加はできるだけ避けるようにすべきです。
成長期のストレスは身長が伸びない原因のひとつ
子供の身長を伸ばしたいと思うなら、
少しでも大量で質の良い成長ホルモンを分泌したり、性成熟を遅くして身長を伸ばすことができる期間を伸ばすことが大切です。
しかし過度なストレス状態が続くと、
逆効果な状態に陥り、そんな日々を過ごしていることであっという間でに成長期が終わり、身長を伸ばすことができなくなってしまうでしょう。
慢性的なストレス状態は身体の発育に影響を与えるだけではなく、思春期の子供の考え方や感情にも大きな影響が与えてしまいます。
ひとつもメリットはありませんし、
親からの愛情不足で、愛情遮断症候群という症状になり、子供が低身長のまま成長が止まってしまうこともありますので、本当に注意してください。
ストレスのない日々を過ごすことは本当に難しいですが、家庭で適度にストレスを解消させてあげるようにしましょう。
他愛のない会話でも良いですし、
たまにはガミガミ怒らない日と作ったり、子供の好きなことをさせる時間を作ってあげることでも良いと思います。
軽く体を動かすこともストレス解消に役立ちますし、ぬるま湯に15分位浸かるだけでも、副交感神経が優位になり、リラックス状態を再現することができます。
大人も子供も息抜きは大切。
低身長で止まってしまう要因を少しでも解消して、健やかな成長ができる状態にしてあげてくださいね。
過剰なストレスで成長ホルモンが減少するの記事まとめ
子供にとっても大人にとっても、
やはり過剰なストレス状態や、慢性的なストレスは良くないことがわかったと思います。
成長期の子供が身長を伸ばす際に大切な成長ホルモン。
その分泌量にどれだけ悪影響を及ぼし、身長が伸びない原因になってしまうのかを意識して改善してあげてください。
- 子供が感じるストレスの原因や現状
- ストレス過多で自律神経のバランスが乱れ睡眠の質が低下する
- ストレスホルモンのコルチゾールが成長ホルモンに悪影響を与える
- 過剰分泌されたコルチゾールは男性ホルモンの分泌量にも影響する
- 成長期のストレスは身長が伸びない原因のひとつ
成長ホルモンが分泌されなければ、
成長期の急激な身長の伸びがなくなり、周りの子供と比べると一回りも二回りも小さなままの身長で止まってしまうでしょう。
ストレスだけが身長を伸ばす要因ではありませんが、過剰なストレスはそういった状態になりやすいことを理解して、しっかり対処してあげることが大切ですよ。
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